最長7.5mまで伸ばすことができる、高所撮影用一脚Bi Rod(ビーアイロッド)。載せるカメラはご自身で用意していただく必要がありますが、「どんなカメラを使えば良いのかわからない。」というご相談を多く受けます。今回は用途別のおすすめのカメラを解説します。
Recommended cameras for Bi Rod (This article is in Japanese)
Wi-Fi接続機能付きのカメラである必要があります。
まず、前提としてWi-Fi(もしくはBluetooth)を使用して、スマホやタブレットと無線接続可能なカメラである必要があります。近年発売されているカメラには搭載されていることが多いですが、確認していただくことをおすすめします。
接続方法についてはこちらで詳しく解説しています。カメラのWi-Fi接続方法
Bi Rodには耐荷重制限があります。
Bi Rodは撮影の安全を考慮して、積載するカメラの耐荷重を下記の通りに設定しています。
- 11.5mタイプ:300g
- 7.5mタイプ:300g
- 4.5mタイプ:500g
- 2mタイプ:1kg
一番使用者が多い7.5mタイプですと耐荷重は300g。レンズも含めて300gとなると、軽量なカメラの部類です。ちなみにカメラのキタムラさんではカメラ本体の重さ別で一覧を見ることができます。例)カメラのキタムラ本体質量250~300g(ミラーレス一眼)
選択肢はミラーレス一眼、コンパクトデジタルカメラ、アクションカメラ、ハンディカム
上記の耐荷重制限を考えると、下記の4種類のカメラに絞られてくるかと思います。
- ミラーレス一眼レフカメラ
- コンパクトデジタルカメラ
- アクションカメラ
- ビデオカメラ(ハンディカム)
※耐荷重を超えた機材を載せて起きたトラブルについては弊社は責任を負えません。
※水中カメラ、360°カメラなどの特殊カメラについては後述します。
では、それぞれのカメラの特徴を掘り下げて見たいと思います。
高画質な風景写真を撮るなら【ミラーレス一眼レフカメラ】
耐荷重の問題で載せられるミラーレス一眼は限られてきますが、軽量な本体とレンズであれば使用可能です。実際にプロカメラマン、テレビの撮影でも多くの現場で使用されています。
Bi Rodを駆使して風景写真を撮影されている、プロカメラマン木村琢磨氏の作例は<こちら>
注意点としてはBiRodグラスファイバー【G】シリーズはしなりが大きいので、特に重めのカメラを載せる場合、フルカーボン製の【C】シリーズを推奨しています。
フルカーボン製はグラスファイバー製に比べお値段は高いですが、その価値はあると自負しております。
しかし、フルカーボン製でもMAX7.5メートルまで伸ばすと状況によっては揺れがあるので、5mくらいまで伸ばして使うという方も多いです。
フルカーボン製
¥56,800(税抜)
グラスファイバー製
¥23,100(税抜)
一眼レフカメラのおすすめ仕様用途▶ハイアングル風景撮影/映像作品撮影
扱いやすい【コンパクトデジタルカメラ】
ミラーレス一眼との違いは、レンズが交換できないですが、コンパクトで携帯性に優れているという点です。機動力に優れ、手軽にきれいな写真を撮影することができます。
コンパクトデジタルカメラは軽く、取り回ししやすいのでBi Rodに好相性です。耐荷重を超えるカメラも殆ど無いでしょう。ズームもでき、耐塵、耐水モデルなど頑丈な機種もあるので高所点検など現場で使う際も活躍するでしょう。
コンパクトデジタルカメラのおすすめ仕様用途▶高所点検撮影・その他幅広い用途での写真撮影
最軽量!【アクションカム】
Go Pro※やDJI Osmo Actionなどの小型アクションカメラ。これらのカメラは他のカメラに比べて、最も軽量です。Bi Rodを使用した高所撮影では一番取り回しやすいでしょう。静止画も動画も高画質で撮れます。
また、動画撮影の場合、広角レンズ・手ブレ補正を搭載しているモデルが多いため上空での揺れが緩和され、なめらかな動画になります。ただしズーム機能がないことが多いです。
もともとスマートフォンと接続して使うことを想定されているのでアプリは使いやすいものが多いです。
耐久性が高い機種が多いこともメリットです。ドローン空撮の代用でBi Rodを使用する際によく使われます。
※注:最新機種 GoPro HERO 8または9では動画撮影中のスマートフォンでのライブプレビュー機能がサポートされていません。(2020年10月現在) リアルタイムでの映像を確認しながら動画を撮影する場合は、その他の機種をご使用ください。
最新の仕様については各メーカー公式情報をご確認ください。
アクションカムのおすすめ仕様用途▶ドローン空撮の代替・スポーツ分析・高所点検などの写真・映像撮影
きれいな映像・ズーム可能【ビデオカメラ(ハンディカム)】
アクションカムと似ていますが、若干重さがあります。ズーム機能があるのでピンポイントで狙った場所を撮影したい場合に重宝します。また、広角レンズを持つ機種もあるので場面によって切り替えて使うことができます。
ビデオカメラのおすすめ仕様用途▶イベント撮影・スポーツ分析などの映像撮影
使用用途に合わせてカメラを選びましょう。
以上、代表的な4種類のカメラをご紹介しました。上記のように用途によっておすすめできるカメラは違います。
例えば
- 固定してしっかりと高所風景写真をきれいに撮りたいのであれば【ミラーレス一眼】
- 高所点検のため、ハードに使うなら防塵・防水の【コンパクトデジカメ】
- 歩きながらハイアングル動画を撮るなら、一番軽くて扱いやすい【アクションカム】
など、ご自身の使用シーンに合わせて最適なカメラを用意しましょう。
特殊なカメラにもBi Rodはおすすめです。
ここからは少し特殊な、Bi Rodと相性が良いカメラをご紹介します。
360°全天球カメラ
全天球撮影の際に、地上の撮影者が映らなくなるのできれいに仕上がります。まさに鳥の目線で360°自由に見渡せる写真や映像が完成します。防水ハウジングを付けて水中360度写真、映像も楽しめます。
撮影例/RICOH THETA 提供:木村 琢磨 氏 (その他ギャラリーはこちら)
DJI Osmo pocket
参考作例↓
(出典ビデオサロン Youtubeチャンネル)
ドローンの技術を利用したジンバルを搭載したカメラ。
Bi Rodの弱点、歩行時の動画のブレがこれで解決します。また上下左右のアングルをスマホから操作できるので非常にBi Rodと相性が良いです。最新製品のDJI Osmo Pocketはアクションカム並みの軽量さなので扱いやすいです。撮影した映像を見るとドローンで撮ったようにしか見えないですね。
【特集記事】
LiveEditingで行こう! DJI OSMO+ルミカBirds iRod 擬似空撮撮影のポイント
記事中では【擬似空撮】と呼ばれています。航空法申請不要!というのが良いですね。
【Bi Rodスタッフ レポート記事】
Osmo PocketとBi Rodの相性が最高だった
以上、Bi Rodにオススメのカメラ解説でした。